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青花捻文杯 五客 (古染付)

景徳鎮窯
明(17世紀)
高 4.8 cm 口径 7.1 cm(各)

Jingdezhen ware
Ming dynasty (17th century)
H. 4.8 cm Mouth Dia. 7.1 cm (each)




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端正に成形された端反の杯、五客組です。明時代末期の17世紀前半に景徳鎮窯で作られた古染付の作品です。口縁下に青海波の文様帯を配し、腰から高台にかけては梅の花弁を巡らせたような「捻梅文」が描かれています。高台内には「大明成化年製」の銘が入っていますが、年銘としてではなく装飾の一部として、最高峰の陶磁器と名高い成化年製へのトリビュートという意味合いもあって入れられたのでしょう。古染付と云えば「虫喰い」が代名詞のようになっていますが、本作には「虫喰い」もあまり見られず白の美しさが際立つ素地に呉須の色が栄えています。また、煎茶器として作られたことを考えても、素地の白さはお茶の色が美しく映える得がたい特質だったと云えましょう。

この手の杯は、古くから「腰捻」と呼ばれ煎茶の世界で珍重されていましたが、本作も、一客それぞれに仕覆が誂えられ二重箱に収められていることから、煎茶方の茶人に大切に愛蔵されていたことがうかがわれます。現代では、酒器としても楽しんでいただけるでしょう。