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月白釉紅斑広口壺

鈞窯
金(13世紀)
高 5.2 cm 口径 6.2 cm

Jun ware
Jin dynasty (13th century)
H. 5.2 cm Mouth Dia. 6.2 cm




SOLD

淡い紅斑が目を惹く鈞窯の小壺です。金時代頃の作例でしょう。器全体は鮮やかな月白釉がたっぷりと掛けられ、そしてそこに彩りを添える紫がかった紅色が混ざり合って、抽象芸術のような表情を見せています。

本作は小品ですが、非常に優れた器形をしています。小さく引き締まった高台から上部に目を移していくと、胴はしっかりとした張り感があり弱さはなく、そこからラッパのように開いていく口のラインは緊張感を保ちながらも伸びやかです。

鈞窯は釉色が独特なために釉薬と斑紋でその魅力が語られることが多くありますが、やはりその釉薬が乗るための胎の造形というものが重要であることは全ての作品に共通することと云えるでしょう。